読書9月

 夏休みがあったわりには読んでいないなぁという感じですが、科学書を一冊読めたのが、自分にとってはプラス、でした。

9月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3017ページ

誰でもない男の裁判 (晶文社ミステリ)誰でもない男の裁判 (晶文社ミステリ)
読了日:09月25日 著者:A・H・Z・カー
生命の星・エウロパ (NHKブックス)生命の星・エウロパ (NHKブックス)
読了日:09月23日 著者:長沼 毅
セピア色の凄惨 (光文社文庫)セピア色の凄惨 (光文社文庫)
読了日:09月18日 著者:小林 泰三
孕むことば孕むことば
読了日:09月10日 著者:鴻巣 友季子
廃墟ホテル (ランダムハウス講談社文庫)廃墟ホテル (ランダムハウス講談社文庫)
読了日:09月09日 著者:デイヴィッド・マレル
IT〈2〉 (文春文庫)IT〈2〉 (文春文庫)
読了日:09月09日 著者:スティーヴン キング
カーデュラ探偵社 (河出文庫)カーデュラ探偵社 (河出文庫)
読了日:09月08日 著者:ジャック・リッチー
土曜日は灰色の馬土曜日は灰色の馬
読了日:09月07日 著者:恩田 陸
空中スキップ空中スキップ
読了日:09月06日 著者:ジュディ・バドニッツ

読書メーター

誰でもない男の裁判 (晶文社ミステリ)。ミステリ短編集。かつて晶文社ミステリのシリーズで出たもの。もっと古典的でいかめしい暗い話なのかと思っていたら、意外に微笑ましい短編も含まれていて読後感はよかった。作品としては、表題作がいちばん。この著者、ほかにも翻訳出てたでしょうか?
生命の星・エウロパ (NHKブックス)。「エウロパ」ほか、生命の可能性を探る内容。著者は極地環境の生物研究者なので、そこからのアプローチ。専門的すぎるとわからないけど、これはそんなこともなく好奇心で楽しく読めた。
 科学系ってなかなか読めずにいるのだけど、小説とは異なる面白さ、ようは〈知ることの面白さ〉が大きい。ただ、小説とちがって時間をおきすぎると情報が古くなる場合もあるだろうから、寝かせすぎてもいけないなぁと思う。
小林泰三のホラー系セピア色の凄惨 (光文社文庫)。探偵事務所のちょっとしたやり取りを挟んだ4つの短編。オチは想定内なんだけど、たぶんそこを読む小説ではなくて、突っ走ってる人々の短編がメイン。で、幕間にツッコミが入ると。個人的にはもうちょっとグロ度が低いほうがいいのだけど。小林さんのは笑えるところがよい。
鴻巣さんのエッセイ孕むことば。子育てに関わる「ことば」について書かれている。作家もそうだけれど、翻訳家というのも、日々「ことば」を感じて生きているものなのだなぁ。。。
廃墟ホテル (ランダムハウス講談社文庫)。前半は細かな盛り上げがうまくて、けっこう面白い。暗闇でハラハラしたり。正体がわかってからラストの逃亡までがちょっと長いかな。全体的に映画にありそうな(あるいはなりそうな)ストーリー。
IT(2) (文春文庫)。まだ全巻読んでいないので(汗)、保留。
▶リッチーのカーギュラもの短編集カーデュラ探偵社 (河出文庫)。シリーズ内でいちばん好きなのは「カーギュラの逆襲」。復讐の仕方がおそろしく意地悪く、思わず含み笑い。ノン・シリーズものもいい。やっぱり短編のうまい作家。
恩田陸のエッセイ土曜日は灰色の馬晶文社のHPで連載されていたものなど。小説&少女マンガ&映画について、がメイン。恩田さん、最初の旅以来いろんなとこに行ってらっしゃるみたいだけど、飛行機には慣れたんでしょうかねー。
▶バドニッツ空中スキップ。翻訳は岸本佐知子さん。「犬の日」「ハーシェル」「イェルヴィル」なんかもいいが、「秋冬ファッションカタログ」の最後の話「トラベルウェア」のラストワンカットがなぜか気に入った。ガールスカウトたちがシュウウウ〜と飛び出していくところ。…う〜ん…変な好みかもしれない。


▶ついでにここには入っていない失踪者/カッサンドラ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-2)。『失踪者』のほうだけ読んだ。カフカは大好きなのだけど、やっぱり『城』が傑作。

▷美術展などについても書こうかと思っているものの、書くときにはすでに開催期間が終わってたりするので、結局書きそびれてしまったりしております。。。