年末ミステリランキング
久しぶりの更新です。
クソ忙しい年の瀬で(口が悪いな…)インフルも流行っているようですが、皆様元気でお過ごしでしょうか。
年末の風物詩、ミステリランキングの季節です。
『このミステリーがすごい!』(このミス)は、去年からジャンル別コラムがなくなって、個人的にはつまらなくなったなあと感じていたのですが、ますます…。書籍の解説も投票者のコメントも、文字を大きくしたようで情報量がかなり少なくなってしまった。ランキング本なのだから小説は載せなくていいですよ。。。(もちろん作家が悪いわけではないですが。) 結局、対談しか読んでません。定価下げなくてもいいから、コラムとか増やしてもらえないですか、宝島社さん。10年以上買っていますが、来年は買わなくていいかも。
『本格ミステリ・ベスト10』(本ミス)は去年と変わらない感じ。もう少し海外分にページを割いてもらえるとうれしいです。あんまりミステリの内容とは関係ないと言えば関係ない「装幀大賞」の座談会とか毎年(けっこう楽しく)読んじゃってます。
『ミステリが読みたい!』(早ミス)は、前年号で来年はいらないなと思っていたのですが、たまたま人から頂いたので読んでみました。今年号から大幅リニューアル。ストーリー/キャラクター/サプライズ/ナラティヴの4つの基準で評価。そして海外・国内のベスト100ガイドを作成。なかなかうれしい試みです。内容紹介とともに、投票した人数と平均点、そしてコメントも少しずつ記載されるので、面白い。得点の高い低いは平均点を取る以上、高いからいいとは限らないでしょうが、一冊の本でナラティヴだけがすごく高ければ「文体」で読む本かなとか、キャラクター小説だなとか、トリックがすごいとか、ある程度傾向が想像できるところがポイント。あとは、少人数で得点が高いと「好きな人にはすごく受ける」小説で、大人数で点数が低めだと「みんながまあまあ面白いよ」っていう小説なのかなと考えたり。これは集計するのも大変だと思いますが、続けてほしいですね。一年に出る本でベスト100まで紹介してくれるものはなかなかありませんし。
というわけで、今年度は「早ミス」をプッシュ! 巻末の“海外ミステリ オールタイムベスト100 forビギナーズ”もわりといいです。
「早ミス」のなじめない点をひとつ挙げるなら、一年が10月〜9月なこと。通常の10月〆のベストよりも、さらに「年間」より離れてしまったよ。。。
ちなみに「週刊文春」のミステリベストは毎年チェックしていないのでよくわかりません。
近いうちに、11〜12月に読んだ本について更新できれば、と考えています。が、未定です! 年内には更新したいとは思っていますが。。。
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