二十年越しの?


 鏡 明のエッセイ集がとうとう出版。『二十世紀から出てきたところだけれども、なんだか似たような気分』(長い長いタイトル…)。本の雑誌掲載の「連続的SF話」200回分を抜粋・加筆して、一冊に。まだ4分の1くらいしか読んでませんが(←けっこう分厚い)、現在も続くこの連載、初期のほうがSF度が高いなあという気がします。サイバーパンクが出始めだったり、いろいろおもしろい。ビーグルへのインタヴューの話で、「ぼく一人じゃ心もとないので、黒丸尚に来てもらったのだけども」とかいうくだりを読むと、そういえばお二人は同業者だったのだなあ…なんてしみじみしてしまい……。
 ところで、マカヴォイの『ダミアーノ』にはじまる三部作って、中学の同級生がその当時(翻訳のほうを)好きだったのですが、その原書の話なんかが出てくると時の流れを感じますねえ。。。借りて読もうと思っていた私は、結局、読みのがし、いまや絶版。ハヤカワFTは好きなものが多いのでいつか古本をさがして読もうと思います。(ちなみに写真奥のチラシは前に書いたピクウィック・クラブのもの)

二十世紀から出てきたところだけれども、なんだか似たような気分

二十世紀から出てきたところだけれども、なんだか似たような気分